Hello, World

野良SEにエサを与えないでください

誰も教えてくれないITリテラシー

地方都市在住の元SE、2児の母です。

 

情報処理試験、2016年秋期の申込が始まりましたね。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:受験申込み

 

というわけで、

で書いた、「情報処理試験が実務に役に立つ場合」について。
 
役立つ理由は、
実際の仕事って、専門分野や自分が知っていることだけではできないから、です。
 
役立つ場合について、わたしが思うのは
  • 初めての内容だけどそういえば軽く勉強したことあるな、というのに出くわす
  • 特にセキュリティや法律関係は知っておくと自身を守れる
  • 問題を解決するための手段を考えるときの引き出しが増える
  • 勉強する習慣が身に付いていれば乗り越えられることがある
とかです。
 
そりゃまぁ、「プライベートでもマシン自作したりプログラム組んだり情報は常にネットで日々最短追ってる」という人にとっては、紙になって検討を重ねた結果試験まで落とし込まれた情報なんて古くて使えないと思う人もいるでしょう。
でも、そんなひとにぎりの人じゃなく。
 
学校で、素因数分解とか生物のmol計算とか日本史とか世界史とかやりますよね。でも、日常生活で使わないですよね。でもでも、日本史や世界史に出てくる出来事の先に今の世界があって、素因数分析やもっと難解な数式のおかげでできあがっている技術があって、それら基礎研究から応用研究全ての成果の恩恵を得て、自分たちの生活は成り立ってるんですよね。
もう、IT知識って、その域、「学業」の域に達していると思うんです。
 
ほとんどの人は、橋を渡る時にその橋の工法とか知らないよね。でもそれが国の基準を満たした橋なら安全だなって思うけど、隣の家のおじさんが自作した木の橋なら80kgの男が30kgの米袋もって渡っていいのかどうか不安になるよね。
ほとんどの人は、インターネット技術の実現方法とか知らないよね。WiFiのセキュリティ技術も知らないよね。でもなんでかわからないけどそれが安全な気がして使ってるよね。隣のおじさんどころか、誰が設置してるかわからないような野良WiFiでもつなげて銀行のサイトにログインしたりしちゃってるよね。
それがどれだけ安心で危ないか判断するための知識って、学校じゃ教えてくれないんですよね。
 
IT技術って既に「国・数・英」と同等の必須科目だと思うんです。
それが言い過ぎだとしても、「理科」くらいとは対等なんじゃないかと思うんです。「物理」なんかとはもう親友くらいなんじゃないかと思うんです。
 
話がそれました。
 
社会人のみなさん、大人になってから、勉強しましたか?
 
大人になってからの勉強だと、学んだ事が直接仕事に活きるものも多いです。
でも、勉強するメリットってそれだけではない。間接的でも、ちょっと古くても、明日の業務に活かせなくても、継続することが力になることは多いです。
そう感じるから。
新卒で入ってきて、今の自分の業務だけで精一杯でも。仕事終わったら同期や友だちや恋人と遊んだり交流したりするので精一杯でも。やっと「学校」から解放されたからもう勉強なんてしなくていいと思っていたとしても。
iパスの勉強してみようと思ったり、実際に勉強してみたり、受けてみたり、受かってみたり、してみてもらえるといいな、と思います。
 
あと、情報処理試験は国家試験なので、履歴書にデカデカとかけます。自分でどれだけ「あれができます、これがわかります」と言うより、第三者評価がくだされている分、説得力あります。
就職や転職を希望する場合には、これも大きなメリットになるかもしれませんね。
IPAのサイトとかに書いてあるのはこっちがメインの理由でしょうね)