たくさん話しかけてあげてください、の罠
赤ちゃんに、たくさん話しかけてあげてください
今どき、たまひよでも育児書でも情報サイトでも必ず書いてある。
それ自体はいいんだけど。
子どもが自分で話すような月齢になってきたら、
だんだん親がしゃべる割合を減らしてった方がいいと思う。
子どもが一所懸命意思を伝えようと話しているのに
「これのことね」と先回りして一刀両断してしまう親御さんを見かけると、そう思う。
そんで「ちがーう!」「いやー!」みたいな展開になったりするんだ。
産まれたての赤ちゃんのときは、そりゃ、たくさんスキンシップして、たくさん話しかけるのがいいと思う。
っていうか我が子以外に会話する相手いないしな、母としても。
ただ、いつまでも「たくさん話しかけること」が良いわけじゃないと思うんだ。
徐々に、子どもが言葉(喃語ではなく意味のあることば)を話すようになったら、
徐々に、話す割合よりも聞く割合を増やしていけたらいいんじゃないかと思うんだ。
その方針転換の必要性は、あまりたまひよや育児書や情報サイトには載ってない気がするんだ。
(ことばが遅いと指摘された方が、話しかけを減らしたら子が話すようになったというブログは見たことがあるが)
発音が不明瞭で何言ってるかわからなくたって、
「えーっと」「あのね」が延々続いたって、
途中まで話してわからなくなったらまた初めから話し始めたって、
途中で結論変わってたって、
単語が盛大に間違えてたって、
論理が破綻してたって、
聞いてあげればいいじゃないか。
そんなの、数年の話だ。
言いたいことの半分くらいをガマンして、その分聞いてあげようじゃないか。
お布団のことを「おふんと」と言う、大好きだったいい間違いも、1ヶ月で消えてしまった。
キティが「ティキィ」になるのだって、半年後にはどうだかわからない。
サンタさんが「タンタタン」になって鍛高譚を連想するのだって、前のクリスマスが最後かもしれない。
かけるもの - Hello, World で声をかけるのが減るってのも書いたけど、そういうことね。